創業時わずか3名の「とある損害保険会社のシステムに詳しい集まり」だった AdvanCE Japan は、社員たちの努力とお客さまのご支援により「ITでお客さまのニーズを実現できる会社」というステージへ前進することができました。
サブプライムローン問題に始まる世界金融危機と同時に誕生し、その後も教科書に載るようなレベルの大事件が起き続けるなか、派手さはないものの15倍以上の会社規模へと成長を遂げ、社員の生活を守り続けられたことは私の誇りです。
これまでの経営経験から思うことは、私は「身近な人」を大切にする会社を作りたいということです。
「身近な人」とは社員やお客さまを中心に実際に直接関わる方々です。
私たちは天才集団ではありません。
それでもIT技術者として、また社会人としてここまで成長してこられたのは、一重に多くの「身近な人」との助け合いの結果であると考えます。
多くの犠牲を払って世界を変えるよりも、「身近な人」の未来の幸せを現在へ変え続ける。
その実現に必要な力を得る努力をし、成長し続けるイノベーション集団でありたいです。
ご存知の通り昨今の社会情勢から、日本経済を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。
世界で最も早く少子高齢化が進み、10年20年も他国より先に歩かねばならない日本が取るべき選択肢は、既成概念にとらわれない大きな変化です。
企業においても国家と同様の衰退を歩んでいると思える現在、私たちがやらねばならないのは、若い世代へ希望を与えることであり、ベテランたちに若者に負けない気持ちを持ち続けさせることだと思います。
政治では簡単にはできないでしょうが、企業がそれに倣う必要はありません。
積極的に活力を生み出すための変化を起こし、その変化に適応できるような組織と人材を育てていきます。
メタバースなどを中心に、世界中が興味を注ぐデジタル化は今後も加速していくでしょう。
しかし、身体を必要としない世界へ人類が到達したとしても、結局中身は人間のままですので、ビジネスの根幹は紀元前から変わらず人対人です。
AIやロボット相手にビジネスをすることが可能になれば、AI同士で商談から製造まで対応できて良いですが、このようなAIやロボットのおかげで国民全員が不労所得で暮らせる時代は、ビジネスの舞台から昭和の遺伝子が死滅するであろう2050年くらいまでは来ないでしょう。
その時代に人はどこへ向かうのかは妄想が膨らみますが、次の世代へ託した後に無責任に傍観したいですね。
私たち AdvanCE Japan は皆さまの「身近な人」になれることを楽しみにしています。
私たちが関わる全ての方の人生がより良く、豊かになることを願って。
代表取締役 藤森一博